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三育学院大学 看護学部 ホーム > 新着情報一覧 > [看護学部] 2013年6月23日 12:25

新着情報 記事詳細

看護学部

Saniku Mission People:4年生からのメッセージ

12:25 UP

3年次後期(夏休み終了後)から約1年間、領域別実習を終えた4年生が久しぶりの大多喜キャンパスへ帰ってきました。
まだこれからも地域実習、総合看護実習と実習の機会がありますが、一区切りを終えたお二人からメッセージをいただきました。

《看護学部看護学科4年 千葉朱莉さん》

 私はとても緊張しやすいタイプで、環境が変わったり、新しいことをする時には不安を感じやすく、領域別実習が始まる前や、始まってからも慣れるまでは不安でいっぱいでした。そのことから、実習がある日の朝はいつもお腹が痛くなり、病棟に行くのがとても憂鬱でした。

 私は母性領域からの実習であり、勉強する範囲が広く、記録は褥婦と新生児の2人分を書かなければならなかったため、寮に帰ってからもあまり休むことができず、実習の始めから体力的にも精神的にも限界を感じている状態でした。そのような中で、自分では何で看護師になろうと思ったのだろう、どうしてこんなに辛い道を選んだのだろう、と考えるようになりました。しかし、母性領域での実習で受け持った褥婦さんからいただいた手紙により、実習に対する考えが変わりました。

 その手紙には、私への感謝と応援のメッセージが書かれていました。その手紙を見た時、どんなに辛い思いをしていても私は一人ではないのだと感じ、私たちの実習を受けてくださる患者さんの存在があるからこそ実習を行うことができるのだと気付かされました。そして、どんなに辛い思いをしていても、患者さんから感謝されるとまた頑張ろうという気持ちになりました。この手紙と患者さんの支えがあったからこそ、最後まで領域別実習を乗り越えることができたのだと思います。

 そのことから私たちは、実習生として患者さんに看護ケアをしてあげるのではなく、させていただくという気持ちを持って実習をおこなっていくことが求められるのだと実感しました。また、私を支えてくださるのは患者さんだけではなく、指導して下さる看護師さん、たくさんのアドバイスをして下さる先生方、悩みを相談できる仲間の存在があるということに、領域別実習という長い実習期間を経て気づくことができました。多くの人々の存在があるからこそ、今の自分が存在するのだと思います。今後も地域領域の実習や卒業研究、就職活動に国家試験の勉強など、辛く苦しいことばかりです。しかし、辛いのは自分だけではなく、応援して下さる人たちもたくさんいるという気持ちを忘れずに、乗り越えていきたいと思います。
 領域別実習を通して自分を支えてくれる人々の存在とそのありがたさ、そして看護師という職業のやりがいを感じることができました。皆さんの中にも辛い思いをしている人がいるかもしれません。しかし、自分は一人ではなく、必ず支えてくれる人がいること、そして辛いのは自分だけではないこと、どんなに辛いことでも必ず終わりはくることということを忘れずに、これからの日々を過ごしたいと思います。

《看護学部看護学科4年 桑折小都さん》

 私が実習で学んだことは、患者さんと関わる日々の中で、毎日自分を振り返り、自分がどうあるべきかを考えることが大切だということです。
精神科と牧師室実習では自己洞察をする機会が与えられました。それまでは、ゆっくりと自分の行動や心理を考えることはありませんでした。自分と向き合うことは少し勇気がいることでもあります。

 精神科には何年、何十年と病気と闘っている患者さんがいます。患者さんと数数間しか関わりを持つことができない私たちが患者さんについて分かること、できることは本当に限られていました。記録でプロセスレコードという患者さんとの会話をそのまま書きだして、患者さんはどうしてこの言葉を発したのか、自分はかぜここでこう言ったのか、患者さんに言われた言葉にどう感じたのか、を一つひとつ振り返ることをしますが、このプロセスレコードを書いてみると普段なにも考えないで会話していると思っていても、実は考えていることがあって、自分の傾向があることが分かったりします。このプロセスレコードは領域の実習でしかしませんでしたが、人と関わる上で自己洞察、自己の振り返りはとても大切だと気づきました。

 実習は自分を見つめ直す機会になると思います。疾患についての知識、ケアの技術力はもちろん大切ですが、自分の行動や発言を振り返って自己の課題を明らかにすることで看護人間性を養うことも、患者さんという人と関わる上では重要なことであることを学びました。実習中は記録に追われて眠れないことが多くありました。辛いことも多くありますが、今の4年生もそれを乗り越えて本校に帰ってきているので、これから実習にでる後輩の皆さんもきっと大丈夫です。毎日忙しく働いている現場の看護師さんに指導を頂けるのは本当にありがたいことでした。その指導を活かせるか、活かせないかは自分次第だと今回の実習で改めて感じました。同じ事を言われてもそれを自分のものにできるかが重要だと思います。今後まだ実習が続きますので、さらに知識と技術、人間性を磨いて素敵な看護師を目指していきたいと思います。