教育方針

教育理念

建学の精神

建学の精神

神に仕え人に奉仕する人物の育成
Do for Others in Christ

教育目標

人の中に創造主のみかたちを回復するという使命に従い、
身体性、精神性、霊性、社会性の調和ある開発を行い、与えられた生涯の全期間にわたって、神に仕え人に奉仕する人物となることを目標とする。

めざす学校像

I.Physical Strength

より良い奉仕を可能とするために健全な身体性を維持する習慣を身につけることができる学校

II.Mental Capacity

世界のどこに遣わされてもよい奉仕を行える安定した精神性と深い知性を育むことができる学校

III.Spiritual Vision

他者と共により良い未来を実現するために自らを用いようとする正しい霊性を育むことができる学校

めざす人物像

9つの人物像

本校は、神に仕え人に奉仕する人物を育成することを建学の精神としています。
その実現に向けて「9つの人物像」に近づくことを目指した様々な教育活動を実践します。

「世界で最も欠乏しているものは人物である。それは、売買されない人、魂の奥底から真実で、正直な人、罪を罪と呼ぶのに恐れない人、磁石の針が南北を指示して変わらないように、良心が義務に忠実な人、天が落ちかかろうとも正しいことのために立つ人、そういう人である」


エレン・G・ホワイト著『教育』P54


三育学院中学校の生徒として、
私たちは次の人物像に向かって努力します

I. Physical Strength
1.規律ある生き方を選ぶ人物

私たちは、自分の自由のために他者の自由を奪ってはならないことを理解します。
自らを律する習慣を身につけられるよう、ここでの機会を最大限に生かします。

[規律] Discipline

2.本物の経験を多く積み上げる人物

私たちは、自らの経験した事実を振り返り、考察することで成長します。
「学び」とはその過程をさすものであることを理解し、多くの本物との出会いを求めます。

[経験] Experience

3.自ら健康な生き方を選ぶ人物

私たちは、神に与えられた心身を最善の状態に保つことが、奉仕における必要条件であることを認めます。
そのために良い習慣を身につける生き方を選びます。

[健康] Wellness

Ⅱ.Mental Capacity
4.情緒的強さを持つ人物

私たちは、困難を恐れず活動します。
たとえ失敗しても他者の協力によって乗り越えられた多くの経験が、その人の情緒的な強さとなることを理解しています。

[情緒]
Emotional Strength

5.将来に夢を抱く人物

私たちは、社会がどの様な状況になっていくとしても希望を失いません。不確実な時代に対応するために変化を厭わず、快活に挑戦し、明るい未来を創造します。

[立志] Vision

6.自ら学び意欲を持って探求する人物

私たちは、物事を多方面から探求する姿勢を大切にします。自ら課題を抽出し、それを解決するために意欲を持って学び、さらに他者と協力して探求します。

[英知] Intellect

Ⅲ.Spiritual Vision
7.交わりを大切にする人物

私たちは、自己の文化と各自がそれまでに積み上げてきた経験、価値観、伝統の価値を尊重します。
そのため、多様な視点を求め、積極的に交わるよう努めます。

[交流] People Skills

8.他者を尊敬する人物

私たちは、命を尊び、他者に対して共感と思いやりの精神をもって接します。
その人物の尊厳を回復する必要が生じたならば、そのために全力で行動します。

[尊敬] Respect

9.信仰心を備えた人物

私たちは、人間を超えた存在に対する畏敬の念を抱くことが、霊的な面での健康を維持する上で不可欠であると捉え、健全な霊性に支配された人物を目指します。

[信仰]
Spiritual Awareness

学びの特徴

三育学院中学校の提供する全てのカリキュラムは、キリスト教教育を中核に据え、その人物の身体性、精神性・知性、霊性の調和のある開発を行うことを目指しています。その方針は、寮教育、労作教育、健康教育、国際理解教育という本校の教育に特徴づけられています。
さらに全寮制男女共学という環境の中で、自立した個人が切磋琢磨し合うことで、社会性を身につけることを目指します。将来世界のどこに遣わされたとしても、その場所で平和を作りだすために必要な事柄を発見し、そのために自ら喜んで貢献する人物に育てます。

「真の教育は、科学的な知識や学問的な素養の価値を軽んじない。しかしそれは、知識よりも能力を、能力よりも善を、知的な素養よりも品性を重んじる。世は、広い知識を持った人間よりも高貴な品性を備えた人物を必要としている。才能が、堅固な原則によって支配された人物を世は求めている。」


『教育』P266

4つの教育の柱
4つの教育の柱
特色教育

学びの支援

本校では、伝統的に生徒一人ひとりが「自ら思考し、自ら行動する」ことを大切にする「自律的学習者」を養成してきました。私たちはこれまでの実践によって得られた見識と教育研究を通して得られた知見を融合して、これからも生徒が自律して学習する者となることを目指した支援を行います。

「すなわち青年たちが、ただ単に他人の思想を反映する者とならないで、自ら思考する者となるように、彼らを訓練することが真の教育の働きである。」


『教育』P7

教育学研究の知見を生かした教育

今、社会では「何を知っているか」ではなく「何ができるか」ということが求められていますが、本校では、さらに「どのようになりたいのか」「どのようにありたいのか」を大切にした支援を行います。
夢と現実とのギャップを埋めていくために必要となる「スキル」の取得や理想的な生活の習慣付けのためには教室での学習に加え、学んだことを生かす体験や取り組みが必要となります。本校では特色教育と教科教育をつなぎ、問題発見能力と問題解決能力を養成する様々なプログラムを通してこれらを強力に支援します。

自習時間の支援
  • 本校の生徒は、全員週5日2時間の夜間学習を行います。
    教員が寮や学校において補習授業や個別学習のサポートを行うなど校外での学習も支援します。
  • 本校の生徒は、寮で異学年同室の部屋割りとなっており、部屋の上級生が、下級生の学習をサポートする習慣を身につけています。
  • 自習時間の支援
  • 自習時間の支援
  • 自習時間の支援

学びのステージ

本校での学びは3つのステージ(活躍の場)でデザインしています。生徒は各ステージでの学びを通して建学の精神が標榜する人物になるためのスキルを習得していきます。スキル習得には教職員と系列の機関が協同して生徒一人ひとりの学びを支援していきます。

「真の教育は、この世における奉仕の喜びと、さらにまたきたるべき世界におけるいっそう広い奉仕の、より大いなる喜びのために、生徒を準備させることである。」


『教育』P2

学びのステージ

三育教育とは

三育教育とは

「三育」という言葉は一般に知・徳・体の3つの教育という意味で使われています。
その歴史は古く、すでに明治時代から使われている言葉です。
しかし、本校が標榜する三育教育は一般のそれとは大きく異なった理念に基づいています。
三育学院で行われる「三育教育」は聖書を土台にした教育であり、さらに以下の3点を強調する全人教育(Holistic Education)の実践をさしています。

  1. 真の教育は人間存在の「全体」あるいはすべてを強調しなければならない。
  2. 真の教育は、単に知的、霊的、身体的、社会的または職業的面に焦点を当てるのでなく、人間存在のすべての面の開発を目指す必要がある。
  3. 人生における最大の歓喜と最高の教育は「奉仕」(serve)の中にある。奉仕の喜びは教育課程の中心に位置するものである。

「真の教育は、人間の全存在をもってあたるべきものであり、また人間に可能な限りの生存期間の全体にわたるものである。それは身体的、知的、霊的能力の調和ある発達を意味している。」

『教育』P2

校章の意味

三育学院大学の校章を基本デザインとし、北浦三育中学校の伝統を引き継ぐ中学校であることの象徴として北浦三育中学校の校章と同じ3色を使用し、それぞれの色が指し示す意味を継承しています。


校章
  1. 白は純潔と清純を、赤はイエスの犠牲と愛を、そして、青は若さと希望と祈りを示しています。
  2. 校章を取り囲む9枚の羽根は、滑らかな3つの三角形が重なり合ってできており、これが中央の十字架に象徴されるキリスト教教育を中心とした、本校の目指す学校像3つと人物像9つを表現しています。
    また、この学校がセブンスデー・アドベンチストの教育機関であることを国内外から認知しやすいように英語表記は「JAPAN ADVENTIST ACADEMY」を採用しました。
ページトップへ