専門学校三育学院カレッジ ホーム > 新着情報一覧 > [全学共通] 2013年3月3日 21:03
2012年度卒業式が行われました
21:03 UP
本日、大学第2回、短期大学第41回、カレッジ第62回となる卒業式が挙行されました。東出克己学長式辞(抜粋)を掲載いたします。
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卒業生の皆様、そしてご家族、保護者、ご友人の皆様おめでとうございます。
今、2年間、3年、あるいは4年間の学びを修了し、卒業生の皆様は、新たな一歩を踏み出そうとしています。日本の社会で、そして世界で皆様は様々な役割を果たされると思います。三育学院での学びが皆様の人生で意味をもち、ご家族や友人、そして周りの方々を支える力となるように願っています。
毎年年度末に学生によるバイブルウィークが行われます。卒業生を中心に学生が三育学院での経験や学んだことを話します。学生生活のまとめ、あるいは総括でもあり、教職員にとっては学生がこの三育学院で何を学んだのかを知る機会でもあります。卒業生や学生が何を学んだかの全てがわかるわけではありませんが、そこから学生たちの心の風景が垣間見られるように思います。「バイブルウィークは感謝のことばにあふれていた。」と私のノートには書かれています。学生の皆さんのお話を聞きながら私はそのような感想を抱きました。
悩んでいたとき、大変だったとき、苦しかったとき支えてくれた仲間、友人、家族、教職員への感謝でした。母親の一筋の涙に心が震えたと語った学生がいました。自分が支えられたように、誰かのために役立ちたいと思っていると話してくれた学生がいました。苦しい経験、つらい経験を通して、何が見えたのでしょうか。彼らは、自分が支えられている、支えてくれている仲間や友人、家族がいるという発見でした。
苦しい経験や悩みを通してかけがえのないものを発見し、感謝を語る学生たちを学院から社会へ、そして世界へ送り出せることを誇りに思います。支えられたことへの感謝は、誰かの役に立ちたいという思いを生み出します。この社会にひそむ、そしてときにあからさまに現れる孤独に多くの人が悩まされています。人々の傍らに立つ人が必要です。人の支えになれる人が求められています。
三育学院では、近くにいつも支えてくれる、言葉をかけ寄り添ってくれる友人が、仲間がいると思います。しかし、社会に出てすぐにはそのような仲間が見つからないかもしれません。しかし、この聖書の言葉を想い起こして下さい。あなたが経験する困難は、人によりそい、支え、人々を愛する力になるでしょう。
皆様は、グレンジャー講堂から社会に向かって、世界に向かって新しい一歩を今まさに踏み出そうとしています。この講堂の名前は、宣教師として来日されたグレンジャー先生に由来しています。困難な生活の中で、「あなたは同胞を愛するか」と言う言葉を残して来日後三年で病のために亡くなりました。グレンジャー先生は、伝道者として、教育者として愛を伝えることを使命としていました。卒業生の皆様、グレンジャー先生の使命、愛を伝えるものとしてこのグレンジャー講堂から新しい一歩を踏み出して下さい。
卒業生おひとりおひとりの前途に神の祝福を祈ります。