三育学院大学 看護学部 ホーム > 新着情報一覧 > [全学共通] 2012年11月27日 18:26
杉並区総合震災訓練にボランティア参加
18:26 UP
9月に東京衛生病院トリアージ訓練に看護学科3年生が模擬患者役として協力した際に、杉並区保健所の方が見学に来られており、杉並区の訓練に協力いただきたいとの要望がありました。11月25日都立和田堀公園で行われた訓練に16名の学生が傷病者役ボランティアとして参加しました。
訓練名:平成24年度杉並区総合震災訓練
消防署や警察署、自衛隊などの関係機関や地元防災会、中学生レスキュー隊のメンバーなど430名をはじめ一般参加者など約3,000名が参加。
今回の訓練では、地域のコミュニティチャンネルの役割を担うジェイコム東京の協力によって、緊急地震速報のデモンストレーションやケーブルテレビでの中継も行われました。
訓練後のケーブルテレビインタビュー。
「いま看護学生として医療を学んでいるので、防災とともに、医療者として災害の関わり方を考える良い機会になりました。」
「日頃、あまり防災に取り組んでいなかったので、今回の訓練に参加して防災に対する意識を持たなければ、と思いました。」
メイクルームでの模様。
特殊メイクのプロの方によって、傷病状況にあわせて偽の傷をメイクで作っていきます。
様々なメイク道具(インク等)が並べられていて、まるで本物のようなリアルな傷でした。
ガラスが刺さっている状況も簡単に作ることができます。
トリアージエリアにわけて処置スペースが確保されていました。
トリアージ(災害発生時における緊急度の判定)の区分けを説明
杉並区には震災時の救援所として区立小中学校66ヶ所に医薬品を配備しています。
災害時用の医薬品セット・医療機材等が展示されていました。
メイクが完成し、いよいよ傷病者になったつもりで災害現場へ…
怪我をした場合、まずはトリアージの判定をする医療スタッフが、優先度の区分分けを行い右手首にトリアージタッグを付けます。
腹部貫通創:倒壊家屋から逃げる時に、崩れてきた門の鉄柱が腹部にささった。
一酸化中毒・気道熱傷:火災を起こした家族から逃げ遅れ煙を多量に吸い込んだ。
その後、傷病状況により区分されたエリアに運ばれ、そこで手当をうけます。
背部切創:地震に驚き逃げる際、落ちてきた看板で背中を受傷。
頭部開放創:避難の際、倒壊した家の瓦が落ち負傷。
右上腕開放骨折:倒壊家屋により右腕が挟まれた。黄色(中症者)エリアです。
切迫早産:3週間後に出産予定であったが陣痛が始まった。赤色(重症者)エリアです。最優先治療が必要と判定されます。
災害が起こった場合:
まず、区バイク隊が避難経路に問題がないか、火災が起こっていないかなどを確認します。
警察犬も出動し、逃げ遅れている人がいないか捜査します。
家屋等の下敷きになっている人や、自力で動くことができない人を消防隊員が捜索し救出します。
火災が起こった場合には消火作業にあたります。
放水は、区内の消防団による一斉放水のデモンストレーションです。
災害時には自衛隊も出動し、救助にあたるとともに、避難している方のために炊き出しを行います。