“Mission with Spirit” 聖書を土台に、福音を宣べ伝え人に尽くす。

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専門学校三育学院カレッジ ホーム > 新着情報一覧 > [全学共通] 2018年4月2日 19:40

新着情報 記事詳細

全学共通

2018年度入学式を行いました

19:40 UP

 桜の花びらが舞う中、2018年度三育学院大学・専門学校三育学院カレッジの入学式が執り行われました。本学はキリスト教を基盤としており、讃美歌・祈祷から式典が始まりました。鈴木副学長・山地副校長から新入生の名前が呼ばれ、東出学長から校章徽が手渡されると、新入生は誇らしげに受け取っていました。

学長式辞をご紹介します。



 2018年度入学式にあたり新入生、編入生の皆様、保護者、ご家族の皆様に心からお祝いを申し上げます。

 新入生そして編入生の皆様は、新しい場所で、これから数年間の学びを始めようとしています。見知らぬところは不安です。家族や友人たちから離れ、初めて会う学友との生活が始まります。しかし、そこには新しい出会いがあります。看護、神学そしてキリスト教教育と学ぶ分野は異なりますが、多くの新しい仲間、(学生の皆様のみならず教職員も含めて仲間と呼びたいと思います)、そうした新しい仲間との出会いが皆様を待っています。専門的な学びと共に、キャンパスライフを通して、喜びや悲しみを共有し、人間としての成長を経験して頂きたいと願っています。三育学院では、そのような学びを「全人的教育」と呼びわたしたちの目指す教育としています。入学式にあたり三育学院がその教育の基礎としている聖書の中から一つの言葉をご紹介したいと思います。

「実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。」 
ローマの信徒への手紙一 10章17節(新共同訳聖書)

「信仰」は、「信頼」という意味合いを持っています。信頼は、聞くことに深く関わっています。聞くことによって信頼は築かれます。聞くことは、ときに寄り添うという意味を持ちます。

 7年ほど前に千葉県看護協会が「伝えてください 看護への想い」というテーマで看護体験記を募集しました。三育学院の学生の一人が最終ノミネートに選ばれました。彼女は、目指す看護師像を次のように表現しました。
 「私は、一生をかけて少しでも多くの方々と笑い合いたい。今、目の前の方の存在を喜び、世界にたった一つの命に感謝をすること、心からいっしょに今を生きることの出来る人間でありたい。そんな看護師になりたい。」(平成23年5月千葉県看護協会)
 患者さんひとりひとりの人生の物語に耳を傾け、共に喜びあるいは共に涙を流し、寄り添う姿を私は想像します。きっとそのような看護師として活躍していらっしゃると思います。

 聞くことの意味を考えるためにもう一つお話しを致します。
 10年以上前から人権擁護委員会と法務省が「子供の人権SOSミニレター」を実施しています。全国の小中学生に送信用封筒と便せんを配り、いじめや虐待にあっている子供たちがSOSを出せるようにしています。毎年15,000から20,000通のミニレターが送られてくるそうです。
 私は、SOSミニレターをある記事を通して知りました。その一部を紹介致します。「親に訳もなくたたかれるという小学生のレターは、『おねがいします。てがみください』で終わり、ハート印にバツがついていた。『一人ひとりを抱きしめて、話しを聞いてあげたくなる』という、さっき耳にした委員の言葉を思い起こす。」(朝日新聞「窓」論説委員室から SOSミニレター 2011.12.22)

 聞くことは、受身な消極的な行動ではありません。とても積極的な行為であります。
 米国ボストンの郊外のタングルウッドで毎年大規模な音楽祭が行われています。世界の名だたる音楽家たちが演奏し、また音楽を志す青年達を育てるプログラムが行われています。何百人もの人々が集まり、コンサートが始まるまで芝生でピクニックを楽しんでいます。楽しそうに話し、食事をして過ごしています。オーケストラが席に着き、指揮者が入場したとき、会場を静寂が支配しました。それは見事な静けさでした。聞く事への集中、聞く事への想いを共有している何百人の人たちがそこにいました。そしてそれは忘れることの出来ないほどの力強さを伴っていました。聞く事が消極的ではなく、能動的な行為であるという経験でありました。
 患者さんが、そして社会で多くの人々が「聞くという行為」を必要としているのです。
「召命」、英語ではコーリング、という言葉があります。使命を果たすように、招かれている。呼ばれているという神学で使われる言葉です。患者さんの言葉に耳と共に、心を傾けることができる看護師が求められています。子供たちの言葉に耳だけではなく、心を傾けることができる教師が求められています。社会においてあるいは教会において人々の言葉に耳と心を傾けることが出来る牧師、また伝道者が求められています。

 先程ご紹介致しました聖書の言葉には、「キリストの言葉を聞くことによって始まる」と書かれています。キリストの言葉とは、大きな意味で聖書と理解することができます。聖書を通して、希望や励ましに満ちた言葉、そして物語に出会う事ができます。聖書は、信頼関係を生み出す豊かな言葉に満ちあふれています。本学が、聖書を教育理念の土台とする意味がここにあります。聖書には、宗教を超えて、共有できる普遍的な価値があります。その一つが、あるいはその中心にあるのが「聞くという行為」の意味であります。
 看護師の仕事においても、教育者、そして伝道者、牧師の働きにおいても、専門的な知識や技術と共に、「聞くという行為」が期待されています。そのように招かれています。知識や技術に留まらず、生き方に関わる人々の期待です。

 三育学院では目指す教育を標語として掲げています。それはTo Make People Wholeという言葉です。「全人的教育を目指して」という意味です。専門職者であり、またその専門職に深く関わる、向き合っている人の言葉と想いに耳を傾ける、言わば、聞くことを使命とする看護師、教師、牧師また伝道者となっていただきたいと思います。
 三育学院は、自然の豊かなところです。桜の満開の時期は過ぎましたが、プロムナードから食堂の前を通り裏門に向かって坂を下りますと、みごとな桜のトンネルが見られます。保護者の皆様も是非桜を楽しんでいただきたいと思います。
 自然が豊かであるということは、少々不便であり、辺鄙とさえ感じている新入生もいらっしゃるかもしれません。ところが卒業前には、多くの学生がここを離れがたく感じます。おそらく里山に囲まれた美しい自然と共に、三育学院が出会いの場であるからだと思っております。

入学式にあたり、私たち教職員は、約束致します。みなさまを全力でサポートいたします。
皆様に神の祝福を心からお祈りし、式辞といたします。

2018年4月2日 学長 東出克己