新着情報一覧

  • 三育学院大学の概要
  • 看護学部の学び
  • キリスト教教育
  • 入試情報
  • 納付金・奨学金情報
  • 寮生活(キャンパスライフ)
  • 学生生活を支える食事
  • キャンパス紹介
  • 社会貢献・地域交流
  • 資料請求・イベント参加申込
  • 良くあるご質問

三育学院大学 看護学部 ホーム > 新着情報一覧 > [全学共通] 2014年4月10日 19:17

新着情報 記事詳細

全学共通

2014年度第1回アセンブリー

19:17 UP

■第1回アセンブリー「労作教育」について

 本年度最初のアセンブリーが4月10日に開講されました。1年生にとって初めての科目、何が始まるのだろうという面持ちで真剣な様子でした。この日は本学の特徴でもある「労作教育」についての内容で、まず労作委員長の東出克己学長からお話がありました。

 学長はまずアメリカのボストンに滞在していた時の体験談を話されました。世界的な名門大学であるハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)付近の地下鉄路線駅で、杖を持った老人が地下鉄の車内に乗り込んだとき、その老人が目の前にいたわけでもないのに、学生と思われる若者が5人くらい席を譲るために一斉に立ち上がったそうです。世界のリーダーになるだろう若者達が、自然にこのような行動をしていることに感激したそうです。続いて村上良夫氏の「エレン・ホワイトの労作教育観」(北陸大学紀要,2004)という論文を紹介され、SDAの創始者の一人であるホワイト夫人は、身体を動かすことの意義を強調していたことを述べられました。さらに解剖学者の養老孟司氏の書いたものを紹介され、「身体を使うことの必要性を今の時代の人々は忘れている」ことについて述べ、人間としての成長とは、精神だけでなく身体も動くことであることを説明して下さいました。バーチャルになった現代社会で身体を動かすことは大切で、本学の目標でもある”Do for others”(マタイによる福音書7:12)を実践するためには、知識だけでなく身体を動かせることが重要であると締めくくられました。

 続いて岩崎裕子看護学科長より「労作教育と三育の看護」についてお話があり、本学で行われている労作教育は、看護と結びつきが深いことを事例を交えながらお話し下さいました。
労作教育がもたらしてくれる学びは、
 ①.観察力:現在がどのような状況なのかをアセスメントする力が養われる、
 ②.人間関係を作る力:終わっていない場所を手伝ったりする関係性を築く力、コミュニケーション能力が養われる、
 ③.学習環境を保つ:快い環境で学んだり生活することができる、
の3点であり、これらはいずれも看護にとって重要であることを説明して下さいました。一見関係のないように思える「孤独死」と「労作」の関連性についてのお話もあり、マイクを学生に渡し質問・応答をしながらのアクティブ・ラーニングでプレゼンテーションは進んでいきました。

今回のアセンブリーでの2人の先生のお話は、三育学院で行われる「労作教育」とは何か、なぜ「労作」を行うのかを学生に理解してもらえる良い機会になったと思います。

※「アセンブリー」とは:本学の特色ある科目の一つとして1年次から4年次まで開講される科目。学生及び教職員が建学の精神、本学の理念、目的を共有する時間として、全人教育の基礎となる聖書のメッセージや、信頼と希望と愛を土台とした人生を築くための心構えを学ぶことを目的とします。