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三育学院大学 看護学部 ホーム > 新着情報一覧 > [全学共通] 2014年4月1日 18:24

新着情報 記事詳細

全学共通

2014年度入学式が行われました

18:24 UP

2014年度入学式 東出学長による式辞

 2014年度入学式にあたり新入生の皆様、そして保護者、ご家族の皆様に心からお祝いを申し上げます。そして数ある大学の中から三育学院を選んで下さり御礼を申し上げます。皆様方が、三育学院を選ばれた理由は様々でありましょう。それは、この大学が掲げる全人的教育であるかもしれません。看護を目指す学生さんにとっては、身体的な健康と共に、心の癒し、人間の尊厳を含む全人的な回復を目指す看護を学べるのは大きな魅力であると思います。キリスト教を土台とする教育に選択の理由を見いだした方もいらっしゃるでしょう。また、国内外のボランティア活動や豊かな自然環境、安全でコミュニケーション力をアップできる寮生活などその理由は様々でしょう。そして、選んだ理由は、ひとつではなく、複合的であると思われます。

 皆様がこの大学を選ばれたという観点と共に、もう一つの視点をお話ししたいと思います。先ほど聖書の一節を朗読して頂きました。
「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと、また、わたしの名によって父に願うものは何でも与えられるようにと、わたしがあなたがたを任命したのである。」
新約聖書 ヨハネによる福音書 15:16

 皆様がこの大学を選ばれたというのも事実でありますが、もう一つの視点、それは選ばれているというもう一つの事実であります。この言葉は、イエス・キリストが弟子たちに語られた言葉であります。
「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。」選ばれているということは、そこに理由があります。言い換えれば、入学をなさったお一人お一人に期待されている役割が有り、生きる意味、あるいは使命があるという考え方であります。

 わたしたちには、一人の人間として、自覚しているよりもより大きな、あるいはより深い役割が実は、ひとりひとりに与えられているのです。

 ずいぶん前のことでありますが、私の叔母が重い病で、東京衛生病院に入院致しました。この病院は、現在も看護学生の主たる実習病院です。自分の人生はそれほど長くないと思われるような状況でした。そのような時に、三育学院のひとりの看護学生が叔母の担当になりました。叔母は、自分の娘よりも年若い看護学生が、自分にはないすばらしい何かを持っていると思いました。そしてそのすばらしい何かを通して、自分自身がひとりの人間としてとても大切にされていると実感することができました。病院の皆様のすばらしい治療を受け、病を克服した叔母は、与えられた命を大切に、新しい人生をスタートしたいと考えました。そして退院後、病院の隣にある教会に通い、クリスチャンとなりました。この看護学生は、身体的な癒しと共に、本人が予測するよりはるかに大きく、深くひとりの人間を励まし、新しい人生の出発に係わるという役割を果たしました。わたしたち家族は今でもとても感謝しています。

 使命とは、視点を自分から他者に転じること、「視点の移動」から始まります。受ける側から与える側へ、人々の幸せのために貢献する、
 自分の幸せを追求することも大切であります。しかし、他者の幸せを考え、どのように役立てるか、奉仕できるか、貢献できるのかを求める人は、人間としてさらに深い幸せを結果として経験するでありましょう。

 先ほどの聖書には「願うものは何でも与えられる」という言葉があります。これは、出かけていって実を結ぶ、すなわち人々への奉仕のために、人々の幸せのために役立ちたいと願い求めるなら、それは何でも与えられるという意味です。自分のためにではなく、他者のために求める者は与えられるという約束の言葉であります。

 三育学院では、”Do for Others”という標語を掲げています。2014年度もまたその標語を大切にしたいと考えています。”Do for Others”とは、「他者のために行動する」という意味であります。これも聖書からとった言葉であります。

 自分から他者へと目を転じるという「視点の移動」、おそらくこれは、看護の基本的な姿勢であり、牧師また教師を目指す学生にとっても、他の様々な職業においても+/同様であります。

 人々の幸せのために貢献できる人物、そのような志を持つ人物をこの社会は、そして世界は最も必要としているのであります。そして、人々の幸せのために奉仕するそのような人物を育成するのが三育学院の使命です。

 私たち教職員は、そのために全力でおひとりおひとりをサポートいたします。
 新入生そしてご家族、保護者ご友人の皆様に神の祝福を心からお祈りし、式辞といたします。

2014年 4月 1日 
学長 東出克己

東出学長による式辞



新入生一人ひとりに校章ピンが授与されました



式後、J.ニック学部長と談笑する新入生